
今回はワスカラン国立公園にある「『サンタ・クルス・トレッキング』に行ったはいいものの、濃霧と雨で完歩できなかった」という記録です。3月下旬に行きまだ雨季だったので連日不安定な天気でした。
サンタ・クルス・トレッキングや人気のレイク69宿で申し込めるツアーもたくさんあるので、ぜひそちらをおススメします。
ワラスからワラスカン国立公園に行く方法
ワラスから行くツアーももちろんありますが、いつも通り自力で登山口に向かいます。
コースの途中にあるキャンプサイトで1泊するので、テント等を用意していたら宿を出るのが9時をすぎていました。登山するにしては遅いスタート。
いつもは前日に食料もたくさん買い込むのに、今回は「カラスで買えばいいか」と余裕しゃくしゃくの様子の旦那。たった一泊のためにガス缶やライターも買いたくない様子です。山をなめています。
まずワラスの街中にあるバス停の場所がこちらです。
google mapには何も情報はありませんが歩いて見つけた乗り合いバスステーション。ここからまずカラスに行きます。
カラスまでは1人10ソルでした。

カラスまでは2時間ほど。結構遠い、、、!
カラスに着いたのでひとまず腹ごしらえ。
(このバス停から次は「カスアパンパ」へ行きます。)
10分ほど歩くとメルカドに到着!ワラスよりいい雰囲気です。カラスに泊まりたかったな~。
ワスカラン国立公園中心に登山する方はカラスを拠点に動くといいと思いました。


ペルーの定番飯、セビーチェとパスタと酸っぱい豆の盛り合わせ!私は結構好きなんですけど、組み合わせが独特ですよね~。量が多くてお腹にたまるのでありがたい。
この後食料を買うつもりだったのにほとんど買わず、「カスアパンパ」行きのタクシーの中で焦りました。
タクシーは2人で40ソルです。5人乗りの乗用車に運転手含め7人で乗ります。発展途上国あるある。
なんだか今回は良くないですね、山をなめ切っているので危険フラグ立ちまくりです。
そうこうしているうちにタクシーは崖っぷちロードを爆走してヒヤヒヤしながら登山口に到着です!

この時点で13:20!遅い!!
そしてこの日は朝からどんより曇り空で一向に晴れません。そんな中登山スタートです。
一応入山料を支払はないといけないんですが時間が遅かったからかスタッフがおらずそのまま進みだしました。

ちなみに下山時に支払ったのでなんとかなりました。1人60ソルでした。



険しく切り立った渓谷に沿って、幅の狭い道を登っていきます。川の水量がものすごく多いので囂々と音が響き渡ります。
傾斜がきついのと標高が高いので思っていたよりもキツイ、、、!

それにしても霧がすごいですね。この後いばらく雨が降りました。
晴れていたらとてもきれいだろうな~と思いつつひたすら歩きます。
今夜の目的地はこのキャンプサイトです。
そして、ここにたどり着くことなく私たちは翌日下山しました。
このハイキングで思い知ったことは、私は山の景色と飯がなければ山登りが好きじゃないんだということでした。ずっと「遭難して食料が尽きたらどうしよう」「あ~何のために歩いてるのかマジで謎だ、、、」「帰りたい帰りたい帰りたい」「日本で桜見たいなー」という思いが頭の中でグルグルグルグル大回転。
なんなら過去の失態を思い出したりして気分が悪くなってきました。わざわざそんなこと考えなくてもいいのにと、自分でも不思議ですがよっぽど悪天候の登山がメンタルに悪影響だったのでしょう。フィッツロイ思い出したわ。
ニュージーランドやパタゴニアで「山登り最高!」と毎日大声で叫んでいた日々が嘘のようです。
景色と同じで人の気持ちも天候でコロッと変わるんだということですね。
ノンストップで登りましたが一向に霧が晴れず18時になってしまいました。
日が落ちたら危険ですし、食料も少ないのでこの辺りにあったキャンプサイトで夜を明かすことにしました。

ツアー御一行様とガイドの連れているワン様。
この方たちはおそらく、バケリアからスタートして我々が登ってきた登山口に向かって2泊3日コースを歩いているようです。ガイドの方がロバや馬にテント、荷物一式を運ばせて付き添っているようです。
ワンちゃんたちもその仲間のようです。かわいい。

テントから出るとスタンバってました。人なれしてるので吠えたりしない。犬の登場で私の気持ちは軽く明るくなってきました。単純です。

キャンプサイトと言っても簡素なトイレ(地面に穴掘っただけ)と川のみ。あとは牛の糞だらけです。
結局夜も雨が降っていたのですぐに眠って翌朝に備えます。雨季のハイキングは慣れてないのでなかなか難しい。
駆け降りるように下山
翌朝は6時に下山スタートです。下山できるのがうれしくてほぼ駆け足で下りました。昨日歩いた道を戻るルートです。

牛との遭遇。てゆうか牛だらけでした。

ツアーのガイドさん。ロバと同じ速度でさっさと下っていく。めちゃくちゃ早かったです。
4時間ほどで下山できました。今回の反省点はもっと長い日数で登山の予定を組んでいたらよかったなという点です。
せめて2泊3日で食料も潤沢にしておけば雨でも楽しめたと思います。
もしくは乾季や天気のいい日を選んでいたら変わったかも。
旦那は終始楽しそうだったので、山なめてるけど本当に山登りが好きなんだなと再認識しました。

帰りのタクシー待ちでかわいい犬を触る。犬がいたらなんでもOK。

カラスのメルカドでの風景。私もこの子供になりたい。
次回、ついにエクアドル入国編!