
9時すぎに起き出して朝食をたくさん食べた。今日はのんびりと用意できる。
無職で旅しかしてないからお気楽人生なのは百も承知だが、貧乏旅なので早朝の移動や連泊せずに次々と観光することも多いので、時間を気にせずに用意できる朝は大好きだ。

広々使えるベッドも幸せ。街の中心地からは離れているが静かで過ごしやすい。
12時前にルーアンの街歩きへ出かけた。
ルーアン観光
ルーアンは観光名所がぎゅっと固まってるので周りやすい。まずは無料で入れるルーアン美術館へ向かおう。
その途中でサン・トゥアン修道院を見つけた。

ノーマークだったので突然現れた巨大で立派な建物に「これは何?!ノートルダム大聖堂ではないのか??」と驚き戸惑った。
修道院の周りには芝生と公園があり街の人は自由に座ったり寝転んだりして日向ぼっこしている。その光景全てが美しくて思わず感動した。
一通り建物を見て、目的の美術館へ。

こちらも立派な石造の建物で中世フランスっぽい。
展示作品は想像していたよりも数が多くて素晴らしい絵画ばかりだった。ジャンヌダルクにまつわる作品も多くあった。


無料で見せてくれてありがとうございます!と言いたくなるほど良い。
ルーアンの街並みはパリとは異なり中世の雰囲気が感じられる木造建築や石畳などで構成されている。緑も多く歩くのが楽しい。

ジャンヌダルク教会とそれに隣接している火炙りの刑記念碑を見に行った。ジャンヌダルクは敬虔なキリスト教信者だったので、もっと古典的なデザインなのかと思いきや教会のデザインは大胆で個性的だった。
ステンドグラスは緻密で美しかった。

ノートルダム大聖堂も無料で入ることができた。
こちらは立派でかなり大きな建物。天井が高いなーと見上げると、保護用の布が張ってあった。よくよくみると天井の一部が落下して欠けているのがわかる。危ない。

ここはキリストやマリア像とともにジャンヌダルクも祀られていた。この町はジャンヌ中心のようだ。

3時間ほど歩き回ったので小腹が空いた。
スーパーで甘いものを買い、大聖堂裏の公園で食べた。オルガンの音と讃美歌が聞こえてくる。
デカトロンでサングラス、薬局でアベンヌのクレンジングを買い、帰路につく。
フランスはアベンヌが安い。
スーパーで夕飯の買い出しをして戻った。
明日のお弁当用の仕込みをしてから、夕飯を食べ終えてしばらく休憩。
夜の散歩を終えて紅茶を飲もうとキッチンに降りた時に、もーりーと誰かが話す声が聞こえた。
この宿に泊まっている日本人男性と話していたようだ。
フランス料理人
彼は7月からフランスの島にある三つ星レストランでシェフとして働くために来たと言った。フランス料理人、、、!つい最近グランメゾン東京を観たのでテンションがあがった。
彼(Kさん)は私たちと同じ歳で、13年間フランス料理人として働いているという。
いろんな話をしているうちに盛り上がってしまい、キッチンが閉められてからも共用スペースに移動してさらに話込んだ。
Kさんの祖父母は佐渡島で民宿を営んでいるようで、将来的に彼はそこで自分のお店を開きたいと語った。とてもいい夢だし、ぜひ実現してほしい。というかまずその民宿に行ってみたい!
そんな話でさらに盛り上がり、気づけば日付が変わっていた。
明日私たちはここを出るので、名残惜しさを感じつつ寝るために別れた。
あ〜これが旅の出会いだなぁ。久しぶりに刺激をもらった。同い年でフランスの有名店で働く日本人に出会えるとは。とても応援したいと思える人だった。
日本でもまた会えたらいいなぁ。
ベルギー
でテント泊
朝7時に起きて用意開始。
お決まりのランチ用サンドを作ったついでに、朝食を食べた。
先日買っておいたガス缶が使えないことがわかり、急遽デカトロンで別のものを買うことになった。
早めに宿を出て10時の開店と同時にお店に入る。フランスのデカトロンには自転車に取り付けるバッグやアシックスやニューバランスのランニングシューズも取り扱っていて、見るのが楽しかった。
フランス人はランニングやサイクリング率が高いので、それが反映されている。
ガス缶を買い駅に向かった。11:18発のLille Flandres行きに乗る。
ヨーロッパ旅は列車移動なので、車窓の景色を眺めながらサンドイッチを食べるのが楽しみだ。次の乗り換えは2時間後なので、少し街歩きをした。
大きな薬局に入ってみた。フランスはスキンケアブランドが多く、品揃えも豊富で欲しいものがたくさんあった。トラベルサイズのアベンヌなんか、ライン揃えしたいくらい良かった。
Anvers-Central駅行きの列車に乗り、ついにベルギーに入国した。

ベルギーはたった1日の滞在だ。スーパーでベルギーチョコとビールを買った。スモークサーモンもヨーロッパの中では最安値だったのですかさずカゴに入れた。
今夜はシティキャンプ場でテント泊だ。
フランスからベルギーに来て思ったのは、フランスは皆おしゃれで振る舞いも上品だった。
ベルギーは移民が多くなんとなく治安の悪さを肌で感じた。
隣の国なのにガラッと印象が変わるのがヨーロッパの面白いところかもしれない。

総菜で夕飯をすます。

キャンプ場は設備が整っていて快適だった。夜の冷え込みもあまりなく、むしろ暑いくらいだった。
寝袋を広げて布団のように体にかけるだけで十分眠れた。
次回、オランダのデン・ハーグへ行く