
スペイン
カミーノを終えて
《カミーノ翌日》
今日はサンティアゴ・デ・コンポステーラを観光。と言っても街歩きするだけ。
宿から街までは徒歩1時間半ほどの距離。
バスのタイミングが合わなかったので歩いて向かった。カミーノの感覚が残っているので2時間くらいは余裕で歩けると判断してしまう。
途中にeroskiというスーパーを見つけて入ってみる。欲しいものがいくつかあったので、帰りに寄ろうと決めてまた歩く。
トイレに行きたくなり街から30分ほどの距離にあるデパートに入った。幸いここは無料でトイレを使えたのでよかった。
(外国人から「日本はゴミ箱がない!」と批判されがちだが、海外には「無料で使える綺麗なトイレがない!!」と私は常に不満をもっている。)
スペインの後はキャンプ泊も予定しているので、デパートのアウトドアコーナーでオピネルのナイフを買った。靴や靴下も魅力的だったが高くて買えなかった。1ユーロ165円は高い。

サンディアゴの街について昼食を食べたが、高い割に普通だったので少し残念な気持ちになった。観光地のレストランは苦手だなぁ。でもビールは格別に美味しかったのでよしとしよう。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は外から眺めた。前日とはまた違った気持ちで建築様式やディテールを見ることができた。
石畳で細い道が入り組んでいる街を歩きまわったが、お土産屋しかなかったのでそろそろ帰ろうとバス停に向かった。
バスで宿方面に戻り、eroski前で降りて小さいハサミ、水とパンを買って帰った。
今日も自炊パーティーだ。洗濯もして明日以降の予定を確認。
明日はバルセロナに13時間かけて電車で移動する。残念なことにサグラダファミリアは入場券が売り切れていたので、明後日外側から眺めよう。
入場チケットは1か月ほど前に購入しておくこと!人気で売り切れるのが早いです。(有名観光名所の鉄則)
サンデイアゴ・デ・コンポステーラからバルセロナへ
《6月11日》5:00起床
長旅に備えてサンドウィッチを作る。ついでに余った食材で朝ごはんも作った。
8:43発のバルセロナ行き列車に乗るためにかなり早めに宿を出た。7:15ごろバスに乗り20分。終点のすぐ隣が列車の駅なので時間にかなり余裕がある。まだプラットホームもわからなかったのでベンチで待つ。
日本でもそうだけど、似たような駅名でも場所が離れていたり全く違う路線だったりするので油断できない。
大阪の梅田駅なんか「JR大阪」「阪急梅田」「御堂筋線梅田」「東梅田」「西梅田」など大阪に住んでいても大混乱するほど似た駅名が多い。
定刻通りに列車がホームにすーっと、入ってきた。ここから13時間の列車旅だ。
座席指定でトイレもついているので快適。作ったお弁当を食べたり動画を見たりして過ごした。スペイン人は明るく世話焼きな人が多いのか「荷物はここに置けばいいよ」「座席の予約番号はここに書いてるよ」とみんな教えてくれる。アルゼンチンやチリでもそういうことが多かったなぁ。

夜9:45ごろに駅につき急いで宿に向かう。なぜかというと、10時を過ぎると20€追加支払いがあるらしい。
焦る旦那について歩く。
普通に10時を少し過ぎたが、あらかじめメッセージでやりとりしていたおかげで特に何も言われず部屋に案内してもらえた。
とても綺麗な部屋だ!
アパートの1室をまるまるエアビー用に貸しているようで、寝室が3部屋あるから3組まで宿泊できる。オーナーはこの部屋とは別の、向かいの1室に住んでいるようだ。

じつはこの数日後、バルセロナでは市民による抗議デモが起きた。
オーバーツーリズムによる家賃高騰(エアビーの急増)、長期旅行者にマンスリーで貸し出すために住人を追い出してしまうなど、安定してバルセロナに住めなくなっていることが問題になっているのだ。
ニュースでデモを知ったときは、私たちは泊まる場所があってありがたいと思っていたけど、市民の生活に支障を与える一因になったような後ろめたい気持ちになった。
日本も旅行者の受け入れは、国や自治体でバランスを保てるようにコントロールしないといけないなぁと気付かされた。
バルセロナ観光
ピカソ美術館とガウディ建築を巡る
荷物を宿オーナーに預けてバルセロナ散策へ。
まずはピカソ美術館に向かう。

チケットはオンラインで事前に購入したほうが安かった。受付に行くと水は持ち込み禁止だったので、もし行く方がいれば要注意です。
展示数はピカソ単体でこれだけあるのかと思うほど多かった。作風がガラリと変わるごとに「彼女が変わったのかな」と思いながら見ていた。ツアーの日本人観光客も多く見かけた。



その後はガウディ建築群を徒歩で見ていく。同じ通り沿いに2つガウディ建築があった。
入場料がめちゃくちゃ高いので外から見るだけにとどめたが、有機的なデザインで建築というよりも舞台芸術っぽいなぁという感想だ。


そしてバルセロナと言えば、サグラダファミリア。
こちらは数日前に入場券を買おうとしたら1週間先まで予約が埋まって買えなかった。泣く泣く外から見たが動画や写真で見る何倍も複雑でディテールが細かく格好良かった。




スペインらしいものを食べたいということで、最後にパエリアを食べに行った。
シーフードパエリアとイカ墨パエリアにサングリア

どれも美味しかった。
時間ギリギリまで楽しんで、宿に戻る。荷物を受け取りに行くと「お茶飲んでく?」とオーナーが気を遣って水を入れてくれたり、バナナをくれたりした。
家族用のメトロ回数券(8回乗車/11€+カード代1€)のおかげで移動が楽々。
これなら昨日の夜に買っておけばよかったなぁ。
PortBou スペインの港町へ
バルセロナ駅から列車に乗りPortBou駅に向かう。15:16発の列車は座席指定がないので早い者勝ちだ。
席を確保して、うたた寝しながらラジオを聴いていた。列車内で突然トランペットやコントラバスのセッションが始まった。
スペインあるあるなのか、昨夜メトロでもバイオリン弾きがいた。
この列車は通勤通学にも使われる路線のようだ。日本でいう梅田から和歌山まで走る準急電車に似ている。サングリアのせいで、めちゃくちゃ眠たくて、居眠りは危険だとわかりつつウトウトしていた。。
途中で乗客の乗り降りがあり、バルセロナからここまで乗ってきた乗客は私たちだけになっていた。3時間ほどでPortBou駅に着いた。
駅を降りると「あーこれこれ!」と深呼吸してほっと一息ついた。

田舎の小さな街特有の、のんびりした雰囲気が漂っている。
エアビーの宿に向かう。駅からも近く海にも5分ほどで行けてしまう。今回も親切なオーナーに案内されて一部屋借りることになった。気を使わないので、とても快適だ。
そのあとは小さな町のバルに行ってコロッケやスパニッシュオムレツを食べたり、海に行ったり、スーパーで晩酌用のワインを買った。

スペイン最後のタパス、最高に美味しかった。しかも安かった!
宿に戻ってからブルーチーズ、生ハム、サラダをあてにワインを飲んだ。

温暖な気候で人もファッションも明るいスペイン。あ〜また来たい!
ちなみにその1か月後に西ヨーロッパは記録的な熱波の影響で気温40度越えの猛暑日が続き、外出禁止令が出されたほど危険な暑さだった。タイミングに恵まれていた。
次回、フランスへ行く。